VOLTA プロフィール
2004年 生まれの弱冠 20歳 音楽 Producer & DJ
元々ピアノを習っていて、その後高校入学後に2年生になり、軽音を始めた際に DTMをする機会があり、作曲を開始 2022年9月6日 「Proto Percent Party」@Another Dimention にて初DJを行う。
X (旧 Twitter) ではフォロワー15000人超えのクリエイターで
自身のYouTube登録者は5000人を超えている 。(2024年11月16日 時点) 過去にはVALORANTのCM音楽や、 「チバニャン」(ChibaNyan)さんやワイパさん、原口沙輔さん等にサポートされた経歴を持つ。
Arcaea,MEGAREX,CrazyRaccoonCup VALORANT CM, beatmania IIDX, 無期迷途,MUSIC DIVER,
All Nighter Vol. 9, Cytus II, etc….に収録
そして2025年2月26日に自身の初となるEP、「Night Phase✳︎ EP」をリリースしたVOLTA氏。
今回はVOLTA氏とリリースに携わったSouta氏にお話を伺いました。
VOLTAにインタビュー
音楽を始めた経緯
DUBNEEZ – まず、どのような経緯で作曲活動を始めたのでしょうか?
VOLTA – 音楽のルーツでいうと、3歳からピアノを始めて、小学校低学年くらいからSkrillexを聴いていて、ずっと好きでした。昔からエレクトロ系の音楽が主軸で、自然とそっちの方向に進んだ感じです。
曲作りを始めたのは高校2年生の頃です。軽音部に入って、そこでDAWに触れる機会があり、本格的に始めました。ダンスミュージックを作り始めたのは、その少し後ですね。
最初はDAWを「バンドの録音をして並べるだけのもの」だと思っていたんですが、「これって自分で曲を作れるんじゃないか?」と気づいて調べるようになりました。その頃、ちょうどDTMのHow-to動画が流行っていて、それを見ながらFuture Bassなどを作り始めました。
DUBNEEZ – それがきっかけだったんですね。VOLTAという名前にした理由は?
VOLTA – 「VOLTA」という名前の由来は、高校が理系で、物理などをよく勉強していたことが関係しています。あるとき教科書をめくっていて「ボルタ電池」という言葉を見つけ、「これ、かっこいいな」と思ったのがきっかけです。名前の響きが良くて、特にVやZなど、強い印象のある文字を使いたかったので、それで「VOLTA」に決めました。
Night Phase✳︎ EPについて
DUBNEEZ – 今回リリースした「Night Phase✳︎」はどのようなEPとなっていますか?
VOLTA – 僕は元々MEGAREXという日本のレーベルで同人系の音楽をたくさん作っていたんですが、今回の「Night Phase✳︎」は海外寄りのサウンドを意識しました。特に、アングラな海外のシーンを意識しつつも、日本のリスナーにも分かりやすいポップな要素を残しています。
DUBNEEZ – 普段はどのように楽曲制作を進めているのですか?
VOLTA – プロデューサー的な話をすると、普段はAbleton Liveを使っていて、よく使うプラグインはSerumやVital、Live付属のOTTやダイナミクス系エフェクトです。本体のシンセとしてはSerumとMassiveを半々くらいの割合で使っています。曲作りの流れとしては、まずドラムやリズムを組み立ててからドロップを作り、そこから世界観を広げていくというスタイルですね。
DUBNEEZ – 2曲目の「TONIGHT* with Dairou Tanaka, moffless, Sonance」はたくさんのアーティストとの共作ですが、どのように制作したのですか?
VOLTA – 彼らとのつながりは、Twitterで知り合ったのがきっかけです。以前、「FM7」という名義でAll Nighterという1日で楽曲制作をする企画がありました。その際にDairou TanakaやSonanceと一緒に曲を作り、それが上位にランクインしたことがありました。この企画がきっかけで、今回のEPでも彼らとコラボすることになりました。
彼らの音楽にはとても衝撃を受けました。特にSonanceはまだ16歳と若いのですが、日本でこんなDubstepを作っている人がいるのかと驚きました。彼らの音楽はGun Bass(銃声かつ金属のようなベースサウンド)を主軸にしつつ、未来的なサウンドが折り混ざった「Next Dubstep」といった感じです。
Dairou君に聞いたところ、『これらの音楽性はコミュニティ内で独自に発展したもの』だと言われ衝撃を受けました。まだまだ未開拓かつ、とても可能性を秘めているジャンルであること間違いなしです。
日本の音楽シーンではまだまだ知られていないですが、彼らは本当に素晴らしいアーティストだと思います。
「TONIGHT*」は、元々Dairou TanakaとSonanceがアイデアを作り、そこに僕がボーカルサンプルを追加し、mofflessがイントロやブレイク、アウトロ周りを担当しました。Sonanceはセカンドドロップのリズムパターンを担当し、サウンドデザインは全員で試行錯誤しながら仕上げました。
FM7のメンバーは、もともとHiTECHなどのシーンで繋がりがありました。
Hi-Tech Fullon所謂(ハイテック)は、もともとPsytranceから派生したジャンルで 、MEGAREXの主要メンバーであるlapixさんやCamelliaさんなどが関わって発展した音楽です。その後、RYOQUCHAというアーティストが新しい要素を取り入れて、再び新しいハイテック(HiTECH)を作り上げ、爆発的に認知されていく感じになったと思います。
RYOQUCHAや自分が作っているハイテック(HiTECH)はどちらかといえばComtlextroの早回しバージョンのようなモノで、BPM145~155くらいのそこそこ速いテンポが特徴です。かなり実験的な要素が大きいジャンルであるため、このシーンで知り合ったメンバーと一緒に音楽を作る中で、新たなジャンルの可能性を探ることがとても楽しいです。
リリースに関して
DUBNEEZ – 「Night Phase✳︎」のリリースは、今回お話を頂いたSoutaさんの大学のゼミの「CONNECT」からリリースされるとのことですが、具体的にどういった活動内容なのかお話を聞いてもよろしいでしょうか?
Souta – 今回リリースする曲は、僕の通う大学のゼミの教授が所有している出版社を通して、リリースする形になります。個人で契約してリリースするTunecoreとは異なる形であり、rightsscareやJASRACにもアーティストとして正式に認証されるため、単なるディストリビューターサービスとの契約と異なり、大手レーベルと契約した時と同じ形でのリリースとなります。こちらの契約のメリットとしては、海外で人気になった場合JASRACを通して、著作権使用料を徴収出来るというメリットがあります
私自身大学で、音楽ビジネスを専攻しています。4年制の芸術系大学で、大卒の単位を取得可能でありながらも、音楽を専門的に学べる環境です。僕はその中の「音楽応用学科・音楽ビジネスコース」に所属しています。今回のリリースは授業の一環で、教授が運営する会社を通じて曲をリリースしてみようというゼミのプロジェクトの一環にCONNECTが携わる形となりました。そこで将来有望なプロデューサーを探していた際に、「VOLTAに声をかけてみよう」と思い、オファーをしました。今回彼も快く了承してくれたので、今回のリリースが実現したという形です。
DUBNEEZ – SoutaさんとVOLTAさんはいつ頃からお知り合いになったのですか?
Souta – VOLTAとは、元々イベントで知り合いました。最初は僕がTwitterで彼のことを知っていて、その後、自分のイベントに出演してもらいました。
DUBNEEZ – イベントも主催していたんですね!どういったイベントを主催していましたか?
Souta – 私自身CIRCUS TOKYOのスタッフをしていたこともあって、コロナ禍にイベントが少なくなり、経営が大変な時に、「なにか自分もスタッフとして貢献出来ないか?」と考え、自分の主催の力を生かして、CIRCUS TOKYOにてなにか新しいイベントを始めようと思い、若い学生(ナイトイベントに年齢制限的に出演出来ない才能のある若手)を中心にイベントをやろうと考えました。彼らは、若いのにも関わらず、大人と比べても、戦える程の実力を持っていると感じており、その才能を発揮出来る場所が無いというので困っていました。そこで、彼らの才能を活かすために「どこかで始められるチャンスが無いか?」と
考えた時に、金曜日の夕方5時から9時半位までの時間が空いていることに気づき、この時間帯なら、「平日でも気軽に来られるイベントができるのではないか?」と考え、実現させました
「AFTER SCHOOL」は合計で10回、CIRCUS TOKYOで開催し、厳しいコロナ禍を乗り越え、CONNECTの中でも、多くの人が認めてくれて、来場して頂き、盛り上がったイベントになりました。
イベント団体CONNECTは 文字通り色んな人との”繋がり”を大切にしながら、音楽活動をしようという意味が込められていて、 これはCONNECT自体がコロナ禍に始まったことにも由来してます コロナ禍で人々の繋がりが希薄になってしまったものを、音楽を通して、音と人の繋がりや人と人との繋がりは当たり前ではなく、とても大切なものなんだということを再認識出来るようなイベントを 作りたいと思い、CONNECTという名前をつけました またイベントを通して他のイベントの主催者の方に、新たな若い才能をを持ったDJ見つけてもらい、主催者新たな繋がりを作って貰う事や、お客さんにも新たな若い才能を持ったDJを知って欲しい等の 繋がりを提供する場所としても、 機能したらいいなと考えてました あとは、上にも記述していますが 同世代の若手で実力があるのにも関わらず、出演出来るような場所が無いなと感じ、それなら自分で イベントを作ろうと思った事がきっかけで、結果的に、イベントで であった若い才能同士等の繋がりも提供する事が出来ました。
DUBNEEZ – 素晴らしいですね! 僕らも見習っていきたいです笑
最後に
DUBNEEZ – VOLTAさんは今後の展望や目標はありますか?
VOLTA – 今後の展望としては、このEPを2025年のスタートとして、新しい音楽の方向性を示したいと思っています。これまで僕はHiTECHを中心に作っていましたが、今作ではDubstepの要素を取り入れ、今までは違うアプローチを取りました。
目標のひとつとして、「Night Phase✳︎」やそれに派生した音楽を中心に、自分の楽曲だけでDJセットを組むことを考えています。また、アルバムの制作も視野に入れています。実は「Night Phase✳︎」も当初はアルバムとしてリリースする予定だったのですが、いろいろな経緯があってEPという形になりました。ある意味ではリベンジ的なアルバム制作も考えています。
2025年は、これまでのスタイルにとらわれず、さらに新しい音楽を生み出していきたいと考えています。「Night Phase✳︎」はその第一歩となる作品ですので、ぜひチェックしてもらえると嬉しいです。