Wavedashプロフィール
WavedashはLuke、Michael、Gavinのトリオからなるプロデューサー・トリオであり、革新的な次世代のエレクトロニック・ミュージックシーンを牽引する存在である。2024年に多彩な内容のアルバム『Tempo』を発表。このアルバムは、彼らのプロダクション能力とアーティストとしての幅広い才能を世に知らしめた。『Tempo』は、MadeonとToro Y Moiをフィーチャーした注目のコラボレーション楽曲「All Ur Luv」を筆頭にあらゆるオーディエンスに親しまれる要素が詰まっているといえる。
『Tempo』にはWavedashのアニメ風のユニークなキャラクターである「Tempo」が登場し、この作品のカバーアートにもアイコンとして登場している。これは任天堂のビジュアルアーティストでデザイナーのKo Takeuchiによって創作され、Wavedashのゲームへの愛と、エレクトロニック・ミュージックとの初めての出会いを讃える存在となっている。
Wavedashは、テキサス州オースティンで始まり、音楽制作をスタートした。彼らは2016年にSkrillexが主宰するレーベルOWSLAからデビューシングル「Bang」を発表し、その爆発的なデビューは大きな反響を呼んだ。「『Bang』はここ何年も聴いた中で最も狂ったプロデュースの曲だ」とSkrillexは評価し、この曲はOWSLA Radioの最初のエピソードでプレミア公開され、BeatportのDubstepチャートで最長No.1を記録。特筆すべきは、これらはすべて、彼らが高校を卒業する前に起こった出来事だった。Wavedashはすぐに、Porter RobinsonやMadeonなどのダンスミュージック界のヒーローたちから注目され、Slander、NGHTMRE、Shadientなどとのコラボレーションも行った。2019年には『Opening Ceremony』EPをリリースし、これはNGHTMREとSlanderのレーベル初のリリースとなった。2021年にはデビューアルバム『World Famous Tour』を発表し、このリリースとともに、Wavedashは初のライブショーを制作し、Porter Robinson主催のSecond Sky Festivalで初披露した。他、Lollapalooza、EDC Las Vegas、Ultra Music Festival、Second Sky Festivalなどでパフォーマンスを行い、コロラド州のRed Rocks、サンフランシスコのBill Graham Auditorium、ロサンゼルスのThe Shrineなど、名だたる会場でギグをこなしている。
そして今年2025年の2月に、東京を拠点に日本のメロディックカルチャーにフォーカスしたイベント「HEAVEN’S GATE」とhyperpopにフォーカスしたイベント「Hyper Hybrid」1周年記念のコラボパーティーとして東京と大阪を巡り初来日公演を行うことが決定したWavedash。
今回はそんなWavedashにインタビューをしました。3人の出会いから現在までの活動、日本に対する思いを語っていただきました。
Wavedashにインタビュー
DUBNEEZ – Wavedashのメンバー Luke、Michael、Gavinの3人の出会いを教えてください。
Wavedash – 僕たちはテキサス州オースティンの中学校で出会ったんだ。当時、SkrillexやDeadmau5のようなメインストリームのエレクトロニックミュージックが台頭してきていて、僕たちは彼らへの共通の愛を通じて意気投合した。テキサスで育ったけど当時はダンスミュージックに興味がある人が周りに少なかったんだ。
DUBNEEZ – 地元の中学校で出会ったんですね。
Wavedashという名前はどのような由来でつけたのですか?
Wavedash – ニンテンドー ゲームキューブの「大乱闘スマッシュブラザーズDX」の、トリガーボタンと方向入力を素早く押して、キャラクターをステージ上で「スライド」させるという、競技プレイで使用されるテクニカルな動きの名前から来ているんだ。ちなみにWavedashの前は、M Machineというアーティストに影響を受けて「Metropolis」という名前で活動していたけど、OWSLAからリリースするときに著作権で問題が出て今のWavedashという名前にしたんだ。
スマブラは子供の頃から大好きで、今でも遊び続けているよ。
DUBNEEZ – スマブラの技名が由来だったんですね…!
あなた達の音楽はどういった世界観を想定していますか?
Wavedash – 僕たちの音楽の世界観は常に進化し続けているよ。「World Famous Tour」のアルバムでは、僕たちが愛するアーティストに敬意を表し、「Tempo」のアルバムではMadeonやToro y Moi、Anamanaguchiなど、長年の友人とコラボレーションすることがテーマだったね。批評家はアートにおける明らかな影響を否定的なものとして、あるいは表面的な見方をしているかのように指摘することがあるけど、僕たちは自分の気持ちをさらけ出すのがとても魅力的だと感じているんだ。
DUBNEEZ – 曲を作るときに何からインスピレーションを受けていますか?
Wavedash – 僕たちのインスピレーションは常に進化していると思うし、常に刺激的なものを探しているよ。キャリアを通じて一貫しているのは、新しいことに挑戦すること。1つのことしかできないバンドとして括られることは望んでいないね!最初はDubstepを作って、途中からFuture BassやDrum’n’Bass、Trapなど、さまざまなものを作ることに挑戦し、最新のプロジェクトでは初めてHouseやDiscoを作ってみたりもしたよ。自分自身の創造力に挑戦し、特定のスタイルの音楽に対する自分の解釈がどうなるかを見るのは常に刺激的だよ。
DUBNEEZ – OWSLAからどういった経緯で「Bang」をリリースしたのですか?
Wavedash – 僕らはインターネット、特にSoundCloudでたくさんのつながりを作ったよ。2010年代半ばのSoundCloudは、同じような音楽を作っている人たちと出会うには素晴らしい場所で、とても活気があったんだ。そのコミュニティで出会った人の一人が、当時OWSLAの弟分レーベル兼パブリッシャーであるNEST HQで働いていたJoseph Howardで。Josephは僕らの良き友人で、いつも僕らに新しいものを作るよう後押ししてくれ、NEST HQでもとても気前よく取り上げてくたんだ! Josephは「Bang」のデモを聴いてSkrillexに送ったら、Skrillexはすぐに気に入ってくれて、OWSLAのWorldwide Broadcastのコンピレーションに収録されたんだ。このとき僕らはまだ高校生だった。僕らにとっては夢が叶ったことで、音楽の世界に早くから触れることができたのはJosephのおかげだよ。
DUBNEEZ – 高校生の頃にリリースされたんですね…!
よく一緒にいるPorter Robinsonとはいつ頃から親交がありますか?
Wavedash – ポーターとは8年くらいの付き合いだよ。(そんなに経っていたことに驚いたよ。)2017年のEDCラスベガスで出会い、当時は同じマネージメント会社に所属していたんだ。子供の頃から彼の大ファンで初めて会った後、彼は奥さんに「いい友達になれると思う」とテキストメッセージを送ったりもしていたね。彼と知り合い、一緒に創作や仕事をすることができたのは良い贈り物だったよ。世界観を共有できる似たようなミュージシャンを見つけるのは難しいので、出会えてとても幸運だと思うよ。
DUBNEEZ – 他にも親しいアーティストはいますか?
Wavedash – さっきも話したBangをリリースしたときのように、SoundCloudでJames IvyとRoy Blairと知り合ったんだ。彼らも私たちの親友で、とても才能のある人たちなんだ。Royは昨年「Chasing Moving Trains」というアルバムをリリースしたばかりなので、機会があればぜひ聴いてみて! 僕たちのお気に入りの音楽の一つだね。
DUBNEEZ – 好きな日本のアーティストはいますか?
Wavedash – なかなか難しい質問だね、多すぎて選べないよ笑。僕たちは坂本龍一、宇多田ヒカル、Perfume、m-flo、元気ロケッツ、RADWIMPSなどが大好きだよ。あと、アーティストとしては挙げられにくいけど、近藤浩治は私たちに大きな影響を与えているね。彼の音楽は素晴らしく、僕たちのお気に入りのゲームのサウンドトラックも作っていて、ゲームをプレイしていないときでも彼のビデオゲーム音楽を聴いているよ。
DUBNEEZ – 本当に詳しいですね! 交流のある日本人はいますか?
Wavedash – m-floのTakuさんとVERVALさんには以前会ったことがあって、彼らはとても親切で、Takuさんは僕たちの曲「All Ur Luv」のリミックスまで作ってくれました!いつかリリースしたいと思っています。
他には、竹内高さんは私たちのミックステープ「Tempo」のキャラクターをデザインしてくれました!彼のことを知らない人のために言っておくと、彼は「メイドインワリオ」や「リズム天国」など、たくさんのゲームのデザインを手がけています!彼のゲームは僕たちにとって凄く特別なもので、彼が僕たちのためにキャラクターをデザインしてくれたことは光栄で夢が叶ったようなもだったね。
DUBNEEZ – 日本人アーティストが世界で活躍するために必要なことは何だと思いますか?
Wavedash – 日本のアーティストは既に世界で活躍していると思うよ。インターネットが文化に浸透している今、デジタルの世界では「国境」という概念はほとんど存在しなくて、僕たちはオンラインでたくさんの日本の音楽を見つけ、映画、テレビ番組、ストリーミング番組などを通じて新しい曲やアーティストを発見できるんだ。インターネットは制限なく世界中に自分を公開できるという点で素晴らしいものだし、今日ではアートを共有するための最も便利なツールであると信じているよ。
DUBNEEZ – 今回の日本ツアーで楽しみなことはありますか?
Wavedash – 全部楽しみだよ!ありきたりに聞こえるかもしれないけど、本当だよ。僕たちはこれまで日本に行ったことが無いからね!これは僕たちのキャリアにおける節目であり、長い間目指してきた目標でついに実現することが信じられないよ。東京と大阪を探索して素晴らしい時間を過ごし、たくさんの人と出会い、新しいことに挑戦できたらと思っているよ。
DUBENEEZ – 今後の予定と将来の展望を教えてください。
Wavedash – 今年も音楽をリリースし続けるよ! まだリリースしてないコラボレーション曲がたくさんあるよ。 僕たちは常に新しいものを作って、僕たちの制作スキルとユニークなサウンドを披露し続けたいと思っています。
DUBNEEZ – 最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
Wavedash – 皆さんのサポートに感謝します!皆さんの国に来て、僕たちの音楽をシェアできることは夢のようだよ。滞在中にできるだけ多くの皆さんに会えることを願っています。そして、これが僕たちがお互いに会う最後の機会にならないことを願っています!
イベント情報
米テキサス州オースティンを拠点とするプロデューサー・トリオ、Wavedashが待望の初来日!
今回は東京を拠点に日本のメロディックカルチャーにフォーカスしたイベント「HEAVEN’S GATE」とhyperpopにフォーカスしたイベント「Hyper Hybrid」1周年記念のコラボパーティーとして東京と大阪を巡り、WavedashはDJセットを披露する。
Wavedash Japan Tour 2025 in Osaka
from HEAVEN’S GATE X Hyper Hybrid 1st anniversary

イベント日時
2025年2月8日 (土) 16:00 – 21:30
会場
CIRCUS OSAKA
大阪市中央区西心斎橋1丁目8−16 中西ビル2F
ADV: ¥3800+1D ¥700
DOOR: ¥4500+1D ¥700
チケット購入
https://circus.zaiko.io/e/wavedash-osaka
LINEUP
Wavedash
NUU$HI B2B hirihiri
phritz (DJ Set)
NOWAY B2B In-Character B2B SLEEPY HEVD
WÖNDERGIRL
Project E.i.M
ryoya
Wavedash Japan Tour 2025 in Tokyo
from HEAVEN’S GATE X Hyper Hybrid 1st anniversary

イベント日時
2025年2月9日 (日) 16:00 – 22:00
会場
CIRCUS TOKYO
渋谷区渋谷3丁目26−16 第5叶ビル 1F/B1F
ADV: ¥3800+1D ¥700
DOOR: ¥4500+1D ¥700
チケット購入
https://circus.zaiko.io/e/wavedash-tokyo
LINEUP
-B1 Floor-
Wavedash
142clawz (lilbesh ramko x hirihiri)
NUU$HI
NOWAY B2B In-Character B2B SLEEPY HEVD
gloomndoom (Live Set)
ryoya Project E.i.M
-1st Floor –
HSP99 (Vinyl Set)
dontkillvibes
eksau
etoranzea
tatashouta