【初来日公演直前】Badphazeにインタビュー

Badphazeバッドフェイズプロフィール

イギリス出身、同国を拠点に活動するプロデューサー兼DJ。
Riddimを広く世間に知らしめる存在となったチーム”MONSTERSモンスターズ“の一員。
代表曲「Filter Bassフィルターベース」は、数多くのDJにプレイされてきたアンセムであり、現在も様々なプロデューサーによってRemixやEditが生み出され続けている、色褪せることのないOG Riddimの名曲だ。
他にもHizzleguyヒズルガイとのMurder TimeやClaybrookクレイブルックとのID ONEといったさまざまなアーティストとコラボしている。
これまでにNorthern InvasionやRampageといったイベントへの出演経験を持ち、Shiverzシヴァーズ、Bloodthinnerzブラッドシナーズ、Subfiltronikサブフィルトロニック、Point.Blankポイントブランクなど、シーンを代表するアーティストたちとの共演も果たしている。

そんなBadphazeが2026年11月1日にRUDE主催による初来日公演を行うことが決定。
東京公演を目前に控えたBadphaze本人にインタビューを行いました。
是非チェックしてみてください。

目次

Badphazeにインタビュー

WHO IS BADPHAZE? | Badphazeとは?

DUBNEEZ – 名前の由来は?また、その名前には何か特別な意味はありますか?

Badphaze – 活動初期にシンセサイザーに「Phaserフェイザー」エフェクトを多用していたことに由来しています。
「Badphaze」という名前は、2011年末から2012年頃から使うようになりました。

DUBNEEZ – 音楽に興味を持ったきっかけは何でしたか?

Badphaze – 学生時代にGrimeを聴き始めたことがきっかけです。その後、2007年頃にDubstepと出会いました。

DUBNEEZ – Dubstepに興味を持ったきっかけは何でしたか?

Badphaze – Grimeを聴いていた頃から荒々しく、低音の効いたサブベース主体の楽曲をいつも探していました。
そんなとき、学校の友人がCokiやSkreamのDubstepを何曲か聴かせてくれたんです。
それ以来、完全に夢中になりました。

DUBNEEZ – プロデューサーやDJとしての活動を始めたのはいつ頃ですか?

Badphaze – DJを始めたのは2009年から2010年頃で、楽曲制作を始めたのは2010年から2011年頃です。

DUBNEEZ – 普段はどのようなことをされていますか?

Badphaze – 趣味はジムに通うこととサッカーです。
音楽活動以外では、自分のアパレルブランドを運営しているほか、ビジネス開発マネージャーとしても働いています。

DUBNEEZ – ご自身の音楽を一言で表現するとしたら、どのような音楽だと思いますか?

Badphaze – 奇妙なサウンドや周波数成分に、パンチの効いたドラムパターンを組み合わせた音楽です。

YOUR MUSIC | 音楽について

DUBNEEZ – 音楽活動を始めた当初、影響を受けたアーティストは誰ですか?

Badphaze – 「Jakesジェイクス」です!僕にとって、彼は今でも史上最高のお気に入りのプロデューサーです!
僕のサウンドはさまざまな要素から形成されていますが、Jakesから大きな影響を受けたことは間違いありません。

DUBNEEZ – 楽曲を制作するうえで、最も重要だと考えていることは何ですか?

Badphaze – その曲を聴いて、自分自身がどう感じるかです!

DUBNEEZ – 他のプロデューサーと比べて、ご自身のサウンドを特徴づけるものは何だと思いますか?

Badphaze – 最近では、それほど大きな違いはないと思います。今はサンプルパックやステムデータ、プロジェクトファイルなどが広く出回っている時代ですからね。それも、僕がクリエイティブな活動から一度距離を置いた理由の一つです。
ただ、もともとの僕のサウンドについて言えば、レーザーのような音と独特な楽曲構成が特徴だったと思います。

PRODUCTION | 楽曲制作について

DUBNEEZ – 現在使用しているDAWや、主なプラグイン、制作機材を教えてください。

Badphaze – DAWはReason 14を使用しています。主に使うプラグインは、そのときによって異なりますね。
機材はMacBook Proを使用しています。

DUBNEEZ – 楽曲制作にReasonを使用し続けているのはなぜですか?

Badphaze – 僕にとって、Reasonは感覚的にしっくりくるDAWだったんです。
他のソフトウェアを新しく覚えようとしたこともありません。

DUBNEEZ – 楽曲制作を始める際、普段はどのようなところから取りかかりますか?

Badphaze – まずはシンセサイザーから始めます。最初に、良い感じの8小節のループを作ることを目指しています。

DUBNEEZ – ご自身のサウンドを制作する際、特に意識していることは何ですか?

Badphaze – どのシンセサイザーを使用するかという点です。

DUBNEEZ – 制作工程の中で、最も時間がかかるのはどの部分ですか?

Badphaze – 楽曲を完成させることです!
未完成の楽曲が山ほどあって、その多くはおそらく世に出ることがないと思います。

DUBNEEZ – 最近、Square 4サウンドを使用したRiddimの楽曲が増えていますが、このトレンドについて、どのように考えていますか?

Badphaze – サウンド自体は昔からずっと存在しているもので、特にSubby(Subfiltronikの愛称)は、あのサウンドを広めた先駆者の一人だったと思います。
ただ、現状では少し使われすぎているとも感じますね。

DUBNEEZ – 現在、新しく試している制作技法やアプローチはありますか?

Badphaze – Drum & Bassですね。僕にとってはまったく新しい世界で、今は制作をとても楽しんでいます。

DUBNEEZ – これから音楽制作を始めるプロデューサーにアドバイスをするとしたら、何を伝えたいですか?

Badphaze – 他の人たちと同じことをしないこと!

DUBSTEP / RIDDIM | DUBSTEPとRIDDIMについて

DUBNEEZ – あなたにとって「Riddim」とは何ですか?

Badphaze – シンプルなドラムパターンと、耳に残るキャッチーなシンセサウンドです。

DUBNEEZ – 現在のDubstep / Riddimシーンについて、どのように感じていますか?

Badphaze – ヨーロッパやイギリスでのショーが少なすぎると思います!

DUBNEEZ – 昔のDubstep / Riddimと現在のRiddimには、どのような違いがあると感じていますか?

Badphaze – 昔と比べて、プロデューサーよりもDJの数がずっと増えたと感じています。

DUBNEEZ – これまでのDubstepの進化について、どのように考えていますか?

Badphaze – Dubstepの進化は本当に目まぐるしいものだったと思います。アメリカは、その進化に大きく貢献したと感じています!
しかし、その一方で、ある種の固定観念も生まれてしまったと思います。今では「Dubstep」と言うと、多くの人が真っ先にSkrillexを思い浮かべますよね、それが少し面白いところでもあります。
なぜなら、本来Dubstepはイギリスで生まれた音楽であって、Skream、Mala、Benga、Cokiなど、名前を挙げればきりがありませんが、彼らのようなアーティストたちが築き上げてきたものなんですから。

DUBNEEZ – あなたにとって「Dubstepのルーツ」とは何を意味しますか?

Badphaze – Dubstepのルーツは、Grime、Dub、Garageにあると思います。
ただ、現在のDubstepでは、そうした要素がほとんど感じられなくなってしまいました。

DUBNEEZ – 現在のご自身のDubstepにも影響を与え続けている要素は何ですか?

Badphaze – 16小節のイントロや、シンセサウンドの切り替えといった楽曲構成です。

DUBNEEZ – 最近、OG Dubstepのスタイルが再び注目を集めています。このリバイバルについて、どのように感じていますか?

Badphaze – 僕はOGサウンドが大好きです!
新しいプラグインやミックスダウンの技術を取り入れることで、2026年から2027年にかけてOGサウンドがどのように進化していくのか、とても興味があります。

DUBNEEZ – 時代を超えて、今も色褪せないと感じる楽曲やリリース作品はありますか?

Badphaze – 「Jakesジェイクス – Justiceジャスティス」、「Hizzleguyヒズルガイ – Drunk Dubドランクダブ」、そして「Subfiltronikサブフィルトロニック – Blockzブロックズ」です。

DUBNEEZ – 初期の頃から現在に至るまで、あなたにとって特別な存在であり続けているDubstep / Riddimのアンセムは何ですか?

Badphaze – 「Coki – SpongeBob」です。あの曲を再現できる人は誰もいません!

DUBNEEZ – 今後、Dubstep / Riddimシーンはどのような方向へ進んでいくと思いますか?

Badphaze – 今後どうなっていくのかを予想するのは難しいですね。
というのも、現在のDubstepとRiddimは、ほとんど別々のものになりつつあると感じているからです。
Riddimは、もともとのスタイルからまったく新しい方向へ進んでいます。
ベルギーやアムステルダム、ドイツといったヨーロッパの地域では、Riddimのショーが以前よりも少なくなる一方で、現在はアメリカで開催されるRiddimのショーが増えています。
ですから、この先どこへ向かっていくのかは、正直なところ誰にも分からないと思います。

DJ / LIVE | DJ・ライブパフォーマンス

DUBNEEZ – DJをする際、特に意識していることは何ですか?

Badphaze – どの2曲を組み合わせれば自然につながるかということと、意外性を生み出すことです!

DUBNEEZ – DJセットを通して、どのような展開やストーリーを作り出そうとしていますか?

Badphaze – プレイする会場によって大きく変わります。
徐々に盛り上げていけるショーもあれば、セットの最初から一気に爆発させなければならないショーもあります!

DUBNEEZ – これまでのキャリアの中で、特に印象に残っているイベントやDJセットはありますか?

Badphaze – 「Northernノーザン Invasionインベージョン 2024」は本当に最高でした。
まるで観客全員がすべての曲を知っているかのように、一曲一曲に反応してくれたんです!

それから、2019年のNextネクスト Levelレベル Budapestブダペストも信じられないほど素晴らしかったです。
あのときの観客の盛り上がりは、それまで経験したことのないものでした。
フロア全体の観客が、一斉に左右へ飛び跳ねていたんです!
正直に言って、これまで出演したショーの中でも、最高の光景の一つでした!

SPECIAL INTERVIEW | 独自インタビュー

DUBNEEZ – 初めてMonstersに加入した当時のことを教えていただけますか?

Badphaze – 2012年にMonstersに加入しました。そして2014年、ベルギーでSubfiltronikとのB2Bが最初のショーでした。

DUBNEEZ – Subfiltronikとは数多くの楽曲を共作されていますが、彼とはどのような関係なのでしょうか?

Badphaze – 彼からは本当に多くのことを教わりました!一時期は一緒に暮らしていたこともあります。
それは、2014年にベルギーで開催されたQUAKE INVITES MONSTERSクェイク インバイツ モンスターズ PART 2で初めてB2Bのブッキングを受ける前のことでした。
もともとは2人ともマスクを着用し、Badphazeという名義の正体を匿名のままにしておく予定だったんです。
でも、セットが始まる前に2人で話し合った結果、その計画は実行しないことになりました。
今は彼がアメリカに住んでいるので、以前ほど密接な関係ではなくなりました。
それでも、彼は今でも僕の大切な兄弟のような存在です!

DUBNEEZ – 以前は「NIPPA」や「NIPPSEY」という名前で活動されていたようですが、なぜBadphazeへと名前を変更されたのでしょうか?

Badphaze – 僕の音楽活動は、親友であるCordzとYungBeezyの2人と一緒に、Trouble Makersという名前で始めたのが最初でした。
今でもCordzとYungBeezyとは親しい友人ですが、2人とも現在は音楽活動をしていません。
 ※HENCHなどからリリースしているBeezyとは別人
Nippaという名前は、僕が幼い頃から使っていたニックネームなんです。
当初、BadphazeはSubbyとマンチェスターに住む彼の友人、そして僕の3人で結成する予定のチームでした。
名前を変更したのは、Badphazeという名義のメンバーになったことがきっかけです。
そして、そのすべての始まりとなったのが、BlurのRemixでした。
 ※リリース時にはNippa RemixからBadphaze Remixに変更されている

DUBNEEZ – 【FILTER BASS】が生まれた経緯について教えていただけますか?

Badphaze – Filter Bassは、Badphazeの活動初期にSubfiltronikが作成したプロジェクトファイルが始まりでした。
彼がそのファイルを僕に見せてくれて、「これがBadphazeとして目指していくサウンドだ」というアイデアを伝えてくれたんです。
Subbyが最初のサウンドバンクを作ってくれて、一緒に制作を重ねるにつれて、その内容もどんどん充実していきました。
そして、ある程度楽曲が形になったところで、Subbyが「ここから先は全部お前に任せるよ」と言ってくれたんです。

DUBNEEZ – ACCESS.FMが活動していた当時について教えてください。あなたはどのような役割を担っていたのでしょうか? また、設立の経緯や当時の主なメンバー、具体的な活動内容についてもお聞かせください。

Badphaze – 「ACCESSアクセス.FMエフエム」は、アムステルダムを拠点とするエージェンシー兼ラジオステーションでした。
僕のキャリア初期には、ブッキングエージェントとして活動をサポートしてくれていました。
Ciscoには本当に感謝しています!
彼がブッキング関係の仕事を担当してくれていて、僕もよくアムステルダムまで飛行機で行き、彼がいるACCESS.FMの本部に滞在していました。
記憶が正しければ、当時の主なメンバーは僕、Obeyオベイ、Stynスタイン、Kahlilカーリルだったと思います。

DUBNEEZ – 「Hizzleguy」とは非常に親しい関係に見えますが、どのようにして友人になったのでしょうか? また、現在の関係についても詳しく教えてください。

Badphaze – 僕とHizzleは、2010年頃からの友人です。
最初に話すようになったのはAIM(AOL Instant Messenger)というチャットサービスでした。
今でいうDiscordのようなものですね。
Subbyと同じように、Hizzleとも一緒に楽曲を制作してきましたし、彼からも本当に多くのことを教わりました。
今でも一緒に楽曲を制作しています。
そして最近、Swear Downスウェアダウンという新しいDrum & Bassの名義も立ち上げました。
彼とはほぼ毎日話しています。
住んでいる場所も車で2時間ほどの距離なので、できるだけ頻繁に会うようにしています。

DUBNEEZ – これまで数多くのリミックスやVIP、ブートレグをリリースされていますが、こうした作品についてどのように考えていますか?

Badphaze – ある楽曲に対して、自分だけのリミックスやVIPを持っているというのは、いつだって良いものですからね。
そもそも、ダブプレートカルチャーは、そういったSpecialやVIPなどから発展してきた部分があるんです。
でも、長い年月の中で、そのようなカルチャーは失われてしまいました。
だからこそ、僕はその文化をもう一度取り戻していきたいと強く思っています。

DUBNEEZ – 現在、注目している日本人プロデューサーやDJはいますか?

Badphaze – もちろんいます!
Diechiダイチは昔からずっと僕のことをサポートしてくれています。
日本でRiddimサウンドを広め続けているDJの姿を見ることができるのは、本当にうれしいことです!
viwivヴィウィヴにも注目しています!
彼には本当に驚くほどの才能があります。
すでに彼からいくつかステムデータを送ってもらっているので、viwivとBadphazeのコラボレーションにもぜひ期待しておいてください!

記事制作 : Diechi

イベント情報

▼イベント日時
2026年11月1日(日) 15:00〜22:00

▼会場
UTOPIA/DYSTOPIA
〒150-0044
東京都渋谷区円山町4−6 QLINK渋谷神泉 B1F B2F
https://www.udagawacafe.com/utopia-dystopia/

▼チケットリンク
https://peatix.com/event/5219741

▼エントランス料金
前売り券:2800円+1D
当日券 :3000円+1D

▼ラインナップ
【MAIN FLOOR】
Lowki
Diechi
AVAYA
R1pq
MARK
DkBk
AOI

【LOUNGE FLOOR】
Aura
AMANE
Kyam
HATTO
nikoniko
RED-S
HiTOMi
後藤朔

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